アドラー心理学とコーチング&ファシリテーション

苦手なあの人との付き合い方②

苦手なあの人との付き合い方②

苦手なあの人との付き合い方②

 

ソーシャルスタイルについての続きです。

前回、ソーシャルスタイルは「感情表現度」と「思考表現度」の2つの軸からタイプ分けをしていくと説明しました。前回記事はこちら
今回はその「感情表現度」と「思考表現度」のそれぞれについて見ていきたいと思います。

 

感情表現度とは

これは読んで字のごとく感情が表現として表に出るか、出ないかで判断します。感情が表に出やすい人は「感情表現度が高い」、感情が表に出にくい人は「感情表現度が低い」となります。
感情表現度が高い人というのは表情が豊かで、話をする時の声に抑揚があります。また身振り手振りを使って話をすることも多く、人間関係など人への関心が強いことも特徴です。性格的には大雑把な人が多く、あまり細かいことを好みません。

一方、感情表現度が低い人はその逆です。表情にはあまり変化はなく、声の抑揚もなく淡々と話します。論理的な思考の持ち主で、会話の中でも数字やデータを多く使うことを好みます。

思考表現度とは

これも読んで字のごとくなのですが、自分の思考・考えを表に表現するタイプか、しないタイプかで判断します。つまり主張的な人は思考表現度が高い、主張的でない人は思考表現度が低いという形になります。

 

思考表現度が高い人は比較的早口で、ストレートなものの言い方をします。決断も早く、プロセスより結果を重視し、果敢にリスクを取って挑戦します。そして競争的な環境に置かれると燃えるタイプです。

 

一方、思考表現度が低い人は、どちらかと言えば穏やかで、オブラートに包んだものの言い方をします。結果よりプロセスを重視し、時間をかけて慎重に意思決定をします。リスクはあまり取らず、競争的な環境を避けながら着実に物事を進めていく傾向があります。

 

 

以上が「感情表現度」と「思考表現度」についての説明になります。

ここで注意してほしいのが、それぞれの軸の「高い・低い」は、「良し悪し」とは関係ありません。「高い・低い」のどちらにもメリットもあれば、デメリットもあります。すべて個性であると捉えることが大切だと認識してください。

 

次回は、いよいよこの2つの軸からできる4つのタイプについて、それぞれ見ていきたいと思います。

苦手なあの人との付き合い方③はこちらです

渡邉幸生